爽やかな秋風が吹き朝晩大分涼しくなって来た今日この頃。
日々の激務と猛暑で疲れた身体を癒す為に、キル田家の人々は週末を過ごす伊豆今井浜へ旅立つのであった。
今回の旅の目的はホテルでのリラックス、温泉、そして海の幸を満喫すること。
中でもちょっと時期が早いけどお目目のギラギラした金目鯛を食べることが一番の目的。
その目的を果す為、午前11時、まずは金目鯛の街伊豆稲取へ。

伊豆稲取港 網元料理 徳造丸本店。
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取798
稲取漁港近く (伊豆急稲取駅下車徒歩10分)
℡:0557-95-1688
http://www.1930.jp/osyokuji/tokuzoumaru.html
磯料理の中でも特に金目鯛料理で有名な徳造丸。
その名の通り、経営者が網元という理由で値が張る稲取の金目鯛をお手軽な価格で食べることができる漁師料理のお店だ。
国道135号線沿いにある徳造丸魚庵には行った事があったのだが(2002年8月の旅日記参照)、ここ本店は今回が初めて。(いつも駐車場ががいっぱいで入れなかったざますの。)
ここでキルたん豆知識。
稲取の金目鯛が高い理由だが、地形や港の大きさが原因で稲取は大きな魚船が使えない。
そうなると小型船で金目鯛を獲りに行くワケだが、小型船には冷凍装置などはついておらず、獲ったら港に戻るという作業工程になる為に鮮度が抜群に良い。ただし効率が悪い分値が張るというワケだ。ちなみに下田の金目鯛と比べると大きさもやや小ぶりになるそうだ。
さて、それではいただきましょうか。
ワタシは金目鯛しゃぶしゃぶ定食、隊長は金目鯛煮付け定食を。



写真左から、店内の風景、鷹の爪たっぷり烏賊の塩辛、鮪の煮付け、山葵漬け、きゃらぶき、岩のり、黒蜜寒天



金目鯛とメダイと桜えびのお造り、金目鯛のしゃぶしゃぶ


カニとふのりの味噌汁、梔子(くちなし)の実で炊いたご飯、隊長注文の金目鯛の煮付け
相変わらずすんばらすぃ~ボリューム。
そして淡白ながらも脂が乗った金目鯛のこれまた美味しいこと。
ここ本店は全てがお座敷。店員さんも漁師のおかみさんチックな何しろ元気なおばちゃん達がテキパキと働いており、お店の活気や雰囲気がちょっと上品チックだった魚庵とは全くの別もん。
添え物の器も少し違っていて、岩のりの茶碗蒸しはなく、鷹の爪の入った濃厚でピリ辛な塩辛と山葵のお漬物が添えられていた。そしてご飯はここも黄色、、、、、、白ご飯のがいいのになぁ、、、、。
食事を終えレジへと向うと小さなお婆ちゃんがレジに座っている。
恐らく大女将であろう。ゆっくりとした立ち居振舞いながらもきっちりとレジを打ち会計をして下さった。
そして「お一つどうぞ」とペコちゃんの飴さんをいただく。
なして?サービス?それともまた子供と間違えられたのだろうか。
うーん、嬉しいけど複雑な心境。
昼食を終え、宿泊先の今井浜東急リゾートへ向う。



今井浜はまだまだ夏だった。
爽やかな風、高い空ながらも、日差しはまだまだ熱く、まるでハワイを思わせるような気候。
トップシーズンの今井浜もいいけど、この時期の今井浜は何より海が美しい。
そして天候さえ良ければまだまだ泳ぐこともできる。
プールサイドで読書をしたり火照った身体を沈める為に泳いだりと、大好きなリゾートの過ごし方を満喫し、日が少し落ちて来るまでの数時間、のんびりと時を過ごす。
午後4時、ようやくチェックイン。
ホテルについて少しだけここで書いておこう。
お仕事を初めてから10数年、伊豆と言えばこのホテルを利用して来たモノとして一言。
近年の不景気で宿泊料金がかなり下がった。
これは利用者にとってとても嬉しいことではあるが、その分客の質もかなり下がった。
宿泊専用駐車場の車を見ればこれは一目瞭然。
ここまでは一昨年来た時にも感じたこと。
が、今回一番感じたことはホテルマンの質も落ちたということ。
ホテルの顔というべき場所であるフロントのサービスがよろしくなかったのだ。
言葉遣い、対応において。
繁忙期が過ぎたことを見計らって新人らしいスタッフを配置したのであろうが、まだまだ人前に出すには早すぎるであろう社員教育の行き届いてないホテルマン。
また、ベルガールも同様。
たった1つの荷物を部屋まで運ぶだけなのに、どうしてカートが必要なのか?
虚弱なのか?え?その体格で?え?え? その上、どうしてカートをエレベーターの真ん中に置いたまま「6階でございます」と先に客を降ろそうとするのか?カートが邪魔で降りられないってこと気付かないのか?おまへバカか?
と心の中で毒付きながらお部屋に入ったキルたんは、ゆっくりと温泉に入り、ベットでごろごろしながらハガレンを見て、夕飯の時間を待つのだった。
午後7時半、部屋の電話が鳴る。
「お席の準備が整いましたのでどうぞお越し下さいませ。」
夕食前にしっかり2度もお風呂に入ったのが良かったのだろう、お腹はペコペコ。
やったー!ご飯ご飯!と喜びながら日本料理あずまに向う。
今井浜東急リゾートには洋食、鉄板焼き、和食と3つのレストランがあるが、ここあずまはいつ食べても変わらぬ美味しさ。いつ行っても変わらぬサービス。
和食好きの我家は、ゆったりとリラックスしながら伊豆の海の幸を中心にした会席と美味しい日本酒を楽しめることができるあずまを利用することが一番多い。
3つのコース料理の中から「しおさい」をチョイス。辛口の冷酒を右手に、さて、いただきましょう。
食前酒 みかんわいん
先付け八寸 あすぱらとろろ寄せ、桜海老胡麻和え、
姫栄螺変わり焼き、海老餡寄せ、
鮪真丈チーズ焼き、白瓜風干し、サーモン黄身包み
上品で優しい味わい。エスカルゴ仕立のサザエもとても美味。


吸物:はも真薯と松茸のおすまし、お造り:伊豆定置物盛合せ(キハダ、メダイ、黒ムツ、アジ)
白身魚は塩で。ツマや海藻も全て食べられるようドレッシングがついている。


焼き物:伊勢海老たれ焼き、煮物:金目鯛と野菜の吉野煮
小ぶりながら身の締まった伊勢海老、表面はマヨネーズソース。吉野煮はほどよい甘さで野菜の旨みが引き立つ味付け。

揚物:湯葉包み衣揚げ、椎茸衣揚げ、獅子唐
パリパリの湯葉歯ごたえ、そして白身のすり身の旨み。
大当たりの獅子唐のメチャクチャな辛さにビックリ!!
食事:桜海老の釜飯、赤だし、香の物、果物:オレンジゼリー
しっかりおこげのついた釜飯は何杯でもいける!


美味しい!!
先付けから果物まで全て美味しい!!
中でも鮮度の良いアジのお造り、吉野煮のお野菜、桜海老の釜飯が最高だった。
そしてそして、もうすぐ解禁の伊勢海老はとぉーっても美味で、だけどとぉーっても食べにくかった、笑。
海老とか蟹って大好きだけどいつも途中でめげてしまう。
嗚呼、こっぱい!!
隊長は部屋に戻ってお休み3秒。
ワタシは本日3度目の温泉を堪能後、これまたお休み3秒で就寝。
そして翌朝。

温泉に入りしっかり喰う。
朝ご飯はビュッフェスタイルの洋食。
以前と比べ、品数が減った気がする。
そしてコーヒーまでセルフになっていてビックリ。うーん。
チェックアウトは12時。
ギリギリまでお部屋で寛ぎ、ホテルを後にする。
ホテルを出てすぐ、丸山園見高店へ。

丸山園 見高店
静岡県賀茂郡河津町見高1266
伊豆オレンジセンター横
ここはyukarinお奨めのお店。
美味しい山葵製品と干物のお店で何もかもとにかく美味。そしてサービスも抜群。
お店で販売している干物を惜しむことなく七輪で焼いて試食させて下さる。
(テーブルと椅子、そして麦茶までサービス。)
お店で販売している山葵製品を惜しむことなく舐めさせて下さる。
ここまで至れり尽せりの山葵干物屋さんは見たことがない!
おいおいそんなに食べさせて儲けはあるのか?と疑うほど「こっぱいです!勘弁して下さい!」と言うまで焼きつづける店長さん。
購入したものとは別におまけまでして下さるお兄さん。
(家について箱空けてびっくりしました!ありがとうございます!)
繰り返すが、サービス、そして味とここまで揃ったお店はそうないだろう。
中でも鯵の干物は最高で、久しぶりに「うぉっ、うぉっ、美味しいー!!」と唸るように心の底から言える鯵であった。
以上、今井浜1泊2日の旅はこれにて終了。
そして今回の戦利品。
丸山園の干物(鯵、鯖)、山葵漬け、
山葵入りごはんですよ、そして生山葵。
早く山葵をおろしてお刺身食べたいにゃ♪