伊豆旅行記、其の壱。
8月16日(木)
横浜駅から踊り子に乗車。
人身事故のため40分遅れての発車となった。
夏風邪真っ最中のワタシは、
こんこんと鳴り止まない咳をマスクで覆い、
時々通路で落ち着かせ、下田へ向かう。
車内で食べたお弁当は高島屋で買った鶏牛蒡弁当。
元気であればとても美味しかったろうが、蓋を開けたとたんにプーンと匂った唐揚げのニンニク臭で一気に気持ちが悪くなる。
半分食べたところでギブアップ。
残りは隊長が美味しく食べてくれて良かった。
13時45分、下田着。
あっ、ここは夏色キセキの聖地か。
とても品の良い老人が運転する送迎バスに乗り込み、
ガイドを聞きながら宿へ向かう。
途中見事な向日葵畑があった。
みんなお天道様を向いているんだね。
さあ、宿に到着だ。
下賀茂温泉 花のおもてなし南楽
http://www.nanraku.com/
バスを降りて中に向かう。
入口では数人の番頭さんから出迎えを受けた。
緑の奥に古民家風の建物が現れる。
ふるさと工房
大きな一枚板のテーブルを囲んで席に着き、
源泉で蒸したおしぼりを手渡される。
ほくほくで気持ちがいい。
奥には囲炉裏の部屋がある。
毎朝ここですいとんが振舞われるそうだ。
しばし休憩した後、更に奥に案内される。
ゆり茶屋
客室に案内されるのかと思っていたら、
またもや別室でお抹茶とお菓子のサービス。
ピンクの袋に包まれていたお芋のお菓子が
とても美味しかったのだが、客室に案内されるまで
2度も足止めを食うのは、おもてなしではないと感じた。
※ここで30分近く待たされ、
煙草の吸えない隊長が噴火寸前であった。
そして、仲居さんによってようやく部屋に案内される。
館内は迷路のようだ。
露天風呂付き客室、下賀茂亭。
荷物を運んでくれた仲居さんは、お座なりの説明後
「担当の仲居さんが来るまで部屋でお待ちください」
との言葉を残し退場。
では、それまで部屋の中の探索ですね。
二間続きの部屋には囲炉裏があり、
冬は大きな鍋を吊るして食事をするとか。
部屋の隅にはお茶のセットが置かれており、
緑茶・こぶ茶・ほうじ茶と種類も豊富。
そして、何より嬉しかったのが、ポットに入った氷水。
こういうおもてなしをする温泉宿って少なくなった。
子供の頃はたくさんあったのにな。
(でも、市販の水の方が美味しかったのはここだけの秘密。)
窓の外は静かな竹林。
(涼しげに見えるが外は相当暑い。)
竹林を眺めて入ることができる浴室の奥には
瓶でできた露天風呂。
瓶の底から湧き出る高温の源泉を
水で薄めて入るのだそうだ。
ところで、担当の仲居さんはいついらっしゃるの?
色んな意味で時が緩やかに流れている場所なんだろうな。
by kiisuke0320 | 2012-08-16 15:30 | お出かけ(静岡・三重)